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安井 稔 著 CD-ROM版『新しい聞き手の文法』

 

安井稔著 新しい聞き手の文法 復刻版  安井 稔 著『新しい聞き手の文法』は、1978年10月に

大修館書店より初版が発行され長く読み続けられています。

2002年9月に論説資料保存会より復刻版を発行しましたが、

すでに完売しております。

しかし、現在でも多くのお問い合わせをいただいておりま

すで、復刻版を PDFファイルにしてCD-ROM版として

発行することにいたしました。

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『新しい聞き手の文法』について                      溝越 彰

 アメリカ構造主義言語学は、ひたすら音声の分析から言語の本質解明に迫ろうとした点で、いわば

「聞き手」の側に立脚していたのに対し、変形生成文法は、言語の創造性に着目しているという点で、

どちらかと言えば「話して」の側に立ったものと言えよう。本書は、変形文法の隆盛期にあって、

文における「テーマづけ」や「情報構造」などは、むしろ、「聞き手」のためにこそ用意されたメカ

ニズムであることを看破し、関連するさまざまな言語現象をつぶさに考察したものである。ただし、

構造主義言語学の立場や方法論から抜け出ているところに成立しているものであり、そこに、「新し

い」と銘打たれている理由がある。常に、言語そのものを見据えてきた著者の面目がここにある。

 

 本書は、心躍る思索の書である。「分裂文と擬似分裂文の違い」などの謎が一つ一つ解きほぐされ

てゆくさまは、推理小説のような醍醐味を持つ。特定の理論臭がなく、言語事実に単刀直入に切り込

んでゆく文章は、言語学の素人にもすんなりと受入れられる一方で、専門家にとってもドキリとする

ような新事実に満ちている。

筆者の語り口の味わいは定評のあるところだが、本書の読書感はひとしおである。読者自身も冒険に

誘われるような胸の高鳴りを覚え、言語や英語に関する思索に導かれるであろうヒントにも満ちている。

だから、読む度に新しい。

 

本書 「はしがき」より抜粋
 「新しい聞き手の文法」というのは、一言でいえば、文の意味内容が分かるための文法であると言

ってよいものである。我々がことばを用いる際、我々は、通例、その言語の話し手であると同時に聞

き手でもある。したがって、ある言語の文法を考えようとする際、話し手と聞き手という区別に関し

ては、中立的な文法を考えてゆきべきであるとする変形生成文法の思考様式には、十分な理由がある

ことになる。

 それにもかかわらず、「聞き手の文法」ということばをわざわざ持ち出すのはなぜであるのか。

それは、アメリカの構造主義言語学が、いわば、体質的に、もっていた傾向であり、すでに否認され

ている考え方ではないのか。そういう疑念が、当然、生じてくるのであろう。が、私が、本書で、新

しく、もう一度、聞き手の立場という角度から、英語という言語のメカニズムを考えてみることにし

ようとしたのは、究極的には、自分というものを、英語に関して、外国人という立場に置いているか

らではないかと思う。もっと端的に言うなら、自分を、外の立場に置くことができないということで

はないが、まず何よりも、「英語を読解する人の立場」に置いているということであり、そのための

文法を「聞き手の文法」としたのである。

 

本書 「目次」
 
はしがき
1. 新しい聞き手の文法
3
2. 変形操作と第三のレベル
12
3. 新派生主語の地位
27
4. 表面主語に固有の機能
36
5. 文におけるテーマづけの問題
45
6. 前置の許容度
74
7. テーマづけから見た分裂文
83
8. 擬似分裂文について
105
9. 分裂文と擬似分裂文との間
118
10. 文と発話との間
135
11. 旧情報について
146
12. 新・旧情報は何によって決まるか
155
13. 不親切な言語・英語
167
14. 情報構造における既知項目の位置
177
15. 文頭と文末はどちらが強いか
186
16. 既知項目と定名詞句表現
195
17. 定関係詞節と不定関係詞節
204
18. 総称的主語について
213
19. 総称文の意味解釈
223
20. 新情報を表す主語
232
参考書目
243
索引
250
 
著者略歴
1921年 静岡県富士宮市の生まれ

1944年 東京文理科大学卒業

1948年 東京高等師範学校助教授

1953年 東京教育大学文学部助教授

1963年 東京教育大学文学部教授

1963年 東北大学文学部教授

1976年 筑波大学文芸・言語系教授

1985年 芦屋大学教授

1990年 静岡精華短期大学学長

2016年 死去

 

1983年 日本英語学会初代会長

1991-94年 日本学術会議(第15期)会員

1997年 勲三等旭日中綬章受勲 没後正四位に進階

 

 

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